長い歴史の使役犬の代表格
直轄と嘱託の2種類があります。
警察犬トレーナーってどんな仕事?
人間の4000倍から6000倍の嗅覚力で事件解決を助ける「鼻の捜査官」。
犬のもつ、においをかぎ分ける能力を最大限に使ったのが警察犬です。警察犬は長い歴史をもつ使役犬の代表格。彼らを育てるトレーナーの役割は重要です。
警察犬には、直轄犬と嘱託犬の2種類があります。直轄犬とは、警視庁や県警のもとで管理・育成されている犬のこと。直轄犬を訓練するのは、担当部署の警察官です。それに対して、嘱託犬とは、民間の訓練所に委託され、管理・育成される警察犬です。全体の9割程度が嘱託犬です。
各県警では毎年、採用試験を実施し、これに合格すると嘱託犬として登録されます(1年間有効)。名誉ある嘱託犬に任命された警察犬は、ふだんは訓練所で管理され警察から出動要請があると、担当訓練士とともに出動し、犯罪捜査に協力します。
警察犬トレーナーになるには?
しっかりした意志と覚悟が必要
直轄犬のトレーナーになるにはまず警察官にならなければなりません。しかし、どの部署に配属されるかは、なってみなければわかりません。必ずしも警察犬の担当になれるとは限りませんし、当然異動もあります。
一方、嘱託犬のトレーナーになるには、民間の訓練所に入所し、3〜4年間指導を受ける必要があります。かつては訓練士になるには、そのような訓練所に見習いとして住み込み、先輩から指導を受ける方法しかありませんでした。今でもこの方式で犬の訓練と訓練士を養成している訓練所が多いのですが、しっかりした意志と覚悟がなければ勤まりません。 最近は、民間の警察犬訓練所では、警察犬の育成だけでなく、家庭犬のしつけに力を注いでいるところがふえています。
ドッグトレーナーとして仕事をするのに、とくに資格は必要ありませんが、実績の証明と信用を得るためにも取得しておくと有利です。
公認訓練士としての資格は、つぎの3団体がそれぞれ認定制度を設け、試験を実施しています。
(社)ジャパンケネルクラブ (JKC)/(社)日本シェパード犬登録協会(JSV)/(社)日本警察犬協会(PD)
警察犬トレーナーに関連する資格
- 公務員試験(警察官採用試験)
- =国家資格
- =公的資格
- =民間資格
- =必須資格
- =もっていると有利な資格
適性-こんな人に警察犬トレーナーは向いている-
- 犬が好き
- 結果がでるまで根気よくやり抜く方だ
- 正義感が強い
- 体力には自信がある
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