声の調整やリハビリもおこないます
主に発声法を教えることが、ボイストレーナーの仕事です。生徒になるのは、クラシック系の場合には声楽家、ポピュラー系ではヴォーカリスト、役者、タレント、アナウンサーといった声を使うことを仕事にしている人たちです。 定期的にレッスンをするほか、レコーディング前やライブ前のボイスコンディションの調整や、ノドを痛めた場合のリハビリレッスンなどの仕事も引き受けます。
基本的な仕事の流れは、まずノドの開き方、腹式呼吸の方法といった段階から教え、ピアノなどの鍵盤楽器を使って正しい音程を出せるように指導していきます。
声が出せる範囲には、ふつう地声で出せる音域と裏声でなければ出せない音域とがありますが、こういったレッスンを受けるうち、生徒たちの地声と裏声の境目はどんどん高くなっていき、声が出る音域の幅が広がっていくわけです。
専門的な教育を受けてプロになった人、たとえば声楽家やコーラスの仕事をしていた人などがボイストレーナーとして好まれる傾向があります。したがって、ボイストレーナーになるには、まず声楽についての専門的な教育を受けることが必要。音大や専門スクールなどで専門知識を学び、自らがボイストレーナーについて声を鍛え、そのノウハウを身につけることが必要です。
レッスン料の相場は、ポップスで1回2000円から8000円。クラシックでは1回1万円から5万円程度。
労働時間はフリーランスの場合は生徒次第。朝から晩まで仕事という日もあります。
素人にも教える機会がふえつつあり、将来はニーズ拡大が見込まれるでしょう。