専門職大学・専門職短期大学特集

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専門職大学・専門職短期大学特集

1.「専門職大学・専門職短期大学」と「専門学校」の違いとは

専門職大学・専門職短期大学と、専門学校(専修学校専門課程)は名前も似ているため、どういった違いがあるのか分かりにくいと感じることもあるでしょう。
一番の違いは、卒業後に取得できる学位にあります。専門職大学は「学士(専門職)」、専門職短期大学は「短期大学士(専門職)」を得られるのに対し、専門学校は「専門士」、また文部科学大臣が認可した四年制専門学校の場合は「高度専門士」となります。
学士は四年制大学、つまり大卒の学位であり、短期大学士は短期大学、つまり短大卒の学位です。

2.「専門職大学・専門職短期大学」と「専門学校」の
メリット・デメリット

専門職大学と専門学校の違いから、メリット・デメリットを考えていきましょう。

「専門職大学・専門職短期大学」のメリット

専門職大学は職業教育に直結するため、授業の1/3は実習や実技となります。しかし残りの2/3は研究に充てられるため、より深くその産業界について学ぶことができ、幅広い知識を身につけることができるでしょう。
提携企業で実務をしながら卒業単位が取れることは、大きな魅力と言えます。4年制の大学の場合であれば、実習は1日8時間が15週間以上、つまり年間600時間以上が実習となり、希望する実務の最先端の技術を取得することもできるでしょう。

また、専門職大学を卒業し、もっと研究を続けたいと思えば、大学院進学も可能です。その他、就職や資格取得に必要となる条件も、他の一般的な大学と全く同様になります。

大学の講義は、一度に100人以上が一斉に集まることもありますが、専門職大学は、開学基準で1クラス40人以下と定められています。 そのため、疑問点などをすぐに聞き解決に導くこともできますし、一人ひとりの理解度を教員が細かく確認することもできるでしょう。また、教員と学生の関係も少人数のため密接になりやすく、学びやすい環境にあることもメリットとして挙げられるでしょう。

「専門職大学・専門職短期大学」のデメリット

良いところばかりの専門職大学のように感じますが、デメリットとして挙げられるのは、始まったばかり、ということです。
2019年4月にスタートしましたが、最初の設置申請は17校、そのうち認可がおりたのは、たった1校でした。(2021年現在、専門職大学14校・専門職短期大学3校開学)
実習の内容が十分に検討されていない、実務家の教授に優れた実績がないなど、専門職大学に学びたいと考えている生徒に必要な部分が不足しているという観点で、却下されているのです。

まだ始まったばかりで、これから徐々に環境も整備され、実習内容なども向上されていくと思いますが、この点はデメリットとして理解し、希望する専門職大学についてよく調べる必要があるでしょう。

「専門学校」のメリット

専門学校に行くメリットとしてまず挙げられるのは、なりたい職業への近道である、ということです。資格が必要な職業の場合、専門学校を卒業した時点で資格試験を受ける権利が得られるというメリットを得られることもあります。
学んだジャンルの業界であれば、就職率も非常に高く、社会人のスタートを確実に切ることができます。
また、実習時間が充分に設けられているため、就職後に即戦力として働けるのも大きな魅力のひとつでしょう。
尚、高度専門士であれば、大卒と同等と見なされる場合もあり、大学院に進学して学びを続けられることもあります。

「専門学校」のデメリット

即戦力をして働けるよう、専門的な座学や実習に追われ、大学よりも短期間で学ぶカリキュラムが組まれることが多いため、専門的な勉強と時間に追われることになるでしょう。
また、内容が専門的なゆえに、軌道修正がしにくい点もデメリットとして挙げられるでしょう。入学してからその職業の現状を知り、自分のやりたかったことがこれではなかった、と感じた場合、専門学校で学ぶ意味が失われることもあり得ます。
業界自体の将来が、大きく変化する可能性もあります。
入学前に、見学やカリキュラムや実習内容の確認をし、OB生の声などを聞く機会を増やし、理想と現実をしっかり見極めることも大切です。

3.専門職大学・専門職短期大学とは?

ひとことで言うと、「高度な専門技術に加え、理論にも裏付けられた実践力を兼ね備えた質の高い職業人を養成する大学(短期大学)」です。大学の類型としては短期大学の創設(1964年)以来55年ぶりに新しい学校制度が誕生しました。

専門職大学・専門職短期大学

4.なぜ新しく創られることになったの?

専門職大学/専門職短期大学が新設された背景には、「産業構造の変化」「労働人口の減少」「高度情報化」「グローバル化」など、私たちを取り巻く社会の急激な変化があります。

大学や専門学校教育の現状は・・・

大学や専門学校教育の現状は・・・

大学や専門学校を卒業した学生を受け入れる企業の現状は・・・

大学や専門学校を卒業した学生を受け入れる企業の現状は・・・

つまり、専門職大学・専門職短期大学は、
現在の高等教育や企業現場が抱える課題を解決すべく

●高度な実践力をベースに現場の中心的立場となって事業の改善や革新を引っ張ることのできる人材
●社会の変化に対応し新たなモノやサービスを創り出していけるような、豊かな創造力を身に付けた人材

を養成するために創設される教育機関なのです!!

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5.どんな特徴があるの?

(1)柔軟な学習スタイル

4年制課程については前期課程(1~2・1~3年)と後期課程(3~4・4年)に区分されます。これにより、前期課程修了後にいちど就職してから数年後、後期課程へ再入学する、短期大学や専門学校などから編入学する、社会人が学び直しのために後期課程から編入学する・・・など、積み上げ式の多様な学習スタイルが実現可能となります。
高校卒業-新入学のほか、大学や短期大学・専門学校からの編入学、社会人の学び直しなどに適しています。(資格取得者、実務経験者は編入可)

専門職大学の多様な学習スタイル

(2)少人数でプロ(経験豊かな実務家)から学ぶ

同時に授業を受ける学生数を原則40名以下としています。数百名が同時に受講することもある大学の授業とは大きく異なります。また、専任教員のうち4割以上は専攻分野において約5年以上の実務経験があり、かつ高度の実務能力を持つ者(実務家教員)で構成され、そのうちの半数以上は研究実績を有する者と決められています。

(3)企業や地域と連携したカリキュラム

産業界や地域社会と連携した授業科目(カリキュラム)を編成しています。関連企業が求める人材を育成するための要素を組み込みます(教育課程連携協議会の設置)。さらに、設置認可申請中の専門職大学の中には、学内に株式会社を設立したり、学生全員に在学中に起業させるといった具体的なプランも出てきています。

(4)独自の履修科目がある

  • ・基礎科目(教養を学び視野を広げる)
  • ・職業専門科目(理論を学び実践力をつける 臨地実務実習など)
  • ・展開科目(応用力を身につける)
  • ・総合科目(卒業論文・卒業製作にあたる)

●臨地実務実習

キャンパスを離れ、職業分野の企業などで長期の実務実習を行います。
実習内容は担当教授が指導・単位認定することになりますので、従来の企業インターンシップよりも一歩踏み込んだ実務を行います。
4年制…600時間以上
2年制…300時間以上

が義務づけられています。

●展開科目

専攻する職業分野に関連する他の分野を学びます。応用力を育み、創造的な役割を果たすために必要な能力を身に付けます。

【東京保健医療専門職大学】
・音楽療法
・美容学(化粧) など

【高知リハビリテーション専門職大学】
・マーケティング論
・地域防災論 など

【ヤマザキ動物看護専門職短期大学】
・死生学
・少子高齢社会と人口問題
・IT社会論 など

6.どんな人材を育成しようとしているの?

分野は限定されませんが、国としては今後の産業界で成長が見込まれ、人材の育成が急務な「成長分野」(ICT・農業・観光・福祉・美容・食/調理)において、ICTに精通し、新しい価値観を創造できる実践力+マネジメント能力を兼ね備えた人材を育成したいと考えています。

育成する人材の具体例

分野
ICT ● 高度な専門性を活用してICTでイノベーションを起こすことのできる人材
● 他の産業分野と連携して新たな企画構想を商品化できる人材
(ICT:Information and Communication Technology)
農業 ● 質の高い農産物の生産に加え、その高付加価値化や販路拡大を担う人材
● ICT技術を駆使して生産性や安全性の向上を図ることのできる人材
観光 ● マネジメントやマーケティング、経営の知識をもつ人材
● 観光経営を担うトップ人材や、地域の観光の中核を担う人材
福祉 ● 福祉・医療・介護におけるICT技術の知識をもつ人材
● その技術を利用し、新しい介護サービス提供や事業化を主導する人材
美容 ● 現場でのサービス提供と店舗運営・人材マネジメントの両方を担える人材
● 美容業界に新しい価値を創造し、その事業化を主導できる人材
食・調理 ● 調理技術だけでなく、農・環境・食文化・経営に深い理解をもつ人材
● 新たな発想によるサービス提供や店舗運営を主導できる人材

7.どんな人が向いている?

専門職大学が向いている人は、どんな人でしょうか。
それは「なりたい職業がはっきりしている人」です。
大学は、多くの理論や知識を学びながら専門の学問を追求していきます。それに比べ、専門職大学はさらに専門の職業に的を絞り、その職業の理論、知識から実践まで幅広く学ぶ大学です。
一般的な大学は、例えば生理学や工学など学問を専門的に追究します。専門学校ならば、例えば美容や調理などの職業の知識と技術は学びますが、どちらも経営・マネジメント・新業態の創出・・・という部分までは限界があります。そこで、一般的な大学と専門学校の領域の間を埋める大学として専門職大学が設置されています。前記の「育成する人材の具体例」のように、職業の知識と技術の上に高度な学術的知識を身につけた、経営戦略や新事業を展開できる人材を育成する大学と言えるでしょう。

まだ始まったばかりの専門職大学ですが、農業や情報、観光、医療、さらに漫画やアニメ、ゲームなど幅広い分野での開校が始まっています。
自分が行きたい業界で、新しい事業を創り出したい、と考えているのであれば、専門職大学を選び、実践を積みながら追求するのがよいでしょう。
また、すでに社会人として活躍している人で、学び直したいと考えている人にも適しています。

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