面接でのマナーや態度も、面接官にしっかり見られています。特に入室の仕方やおじぎや自己紹介、着席までの動作はこれから熱意を持って勉強する気があるのかどうかの第一印象にもつながります。
先生の指導のもと、何度か練習をして備えたいものです。
係の人の誘導に従って面接会場に案内されると控室で待機することになります。
控室では自分の順番が来るのを静かに待ち、試験に備えましょう。
控室での態度、姿勢もチェックされていることがあるので、おしゃべりをしたりスマートフォンをいじったりはしないでください。
姿勢を正してイスに座り、時間があるのなら待ち時間で志望動機や入室から退室までの面接の流れを頭の中で確認しておきましょう。
名前を呼ばれたら「はい」と大きな声で返事をします。
ドアを2回ノックした後、
中から「どうぞ」の声がかかるので中に入ります。
部屋に入ったら両手で静かにドアを閉める。
※この時に面接官に背中を向けることは問題ない。前を向いたまま片手でドアを閉めることは不可。
ドアを閉めたら面接官の方に向き直りお辞儀をします。
お辞儀の後で「○立○○高等学校から参りました○○です。よろしくお願いします。」と自己紹介をする。
面接官に席をすすめられてから、静かに歩きイスの横に立って「失礼します」と言って着席します。
なお、部屋に入ってお辞儀をした時点で面接官に「こちらへどうぞ」と言われる場合もあります。
この場合イスの横に立った時点で自己紹介をし「どうぞお座りください」と言われてから「失礼します」と言って着席します。
カバンを持っている場合は、着席直前にイスの横に立てた状態でおいてください。横に倒して置く、イスに立てかけるなどの置き方は、だらしのない印象を持たれるので注意しましょう。
着席する時はイスに深く座らずに体と背もたれの間に握りこぶし1つ分の隙間を開け背筋を伸ばして座ると姿勢がよく見えます。
面接中の手や足の位置は男性と女性で異なります。男性は軽く手を握って太ももの中央に手を添え、足は肩幅より狭く開いておきます。
女性は右手を下にして膝の上に手を添え、足は膝をくっつけまっすぐ揃えましょう。
面接の終わりを告げられたら「はい」と返事をしてイスの左横に立ち、「ありがとうございました」とお礼を言ってから丁寧にお辞儀をします。
その後ドアの前に歩いていき、面接官の方へと向き直り「失礼します」といって軽く会釈してください。言葉と動作が被らないように順番を意識し、丁寧な動作を心がけて行動しましょう。
控室へ戻るときもあたりを見渡したりせずまっすぐ戻り、指示があるまで静かに控室で待ちます。学校を出るまでの態度が見られていると考え、最後まで気を抜かずに挑みましょう。
面接当日までにヘアスタイルや当日の服装を準備しておく必要があります。男性は清潔感のある短髪に、女性は礼をした時に髪が垂れないよう後ろでひとつに束ねておきましょう。また、男女ともに面接中頻繁に髪を触っているとマイナス印象を与えるので注意してください。
服装は上までしっかりとボタンを閉めてジャケットを羽織ります。また、シャツやブラウスにアイロンをかけるかクリーニングに出すなどの手入れをしておきましょう。シワやシミがあるとだらしない印象を与えます。
言葉遣いに関しては、過剰にかしこまった話し方をする必要はありません。面接の場にふさわしくない口語は避け、基本はですます調で高校生としてふさわしい敬語で話します。その他、い抜き言葉、ら抜き言葉を使わないなど、要所で正しい言葉が使えているときちんとした印象になります。