可児 慶大 先生
料理を学ぶことは、食を取り巻く環境やあらゆる領域を勉強すること。
料理の基本はおいしさと癒しですが、安全・安心であることも絶対条件です。おいしさ、癒し、安心、安全、顧客、料理人をつなぐものの一つが教養科目です。たとえば、安心、安全には料理人の心構えや衛生管理の知識、おいしさには食品の性質を知り、調理理論の中から最適な調理を施すことが必要です。顧客を作るには経営やマネジメント論を学ばねばなりません。料理にフォーカスすると技能だけでなく、食文化や様々な知識や社会との関連性が浮かび上がります。尊敬され、誇りを持てる料理人を目指すには、1コマの授業もおろそかにできません。