1. こんな質問がされます~面接試験突破のための重要項目~
実際の面接においてどのような内容を質問されるか、主だったものに焦点をあてて見ていきましょう。
面接者がその質問をするには何らかの意図があります。それも踏まえて考えていきましょう。
志望動機に関すること
- なぜ当校・本学なのか。同じ学部・学科がたくさんある中で、なぜ選んだのか。受験者本人の目的意識や意欲、学校に対するイメージなど入学後のことまでを見通してあなたの全体像を確認します。
- 数ある中から受験先を選ぶには本人の中で何らかの基準があるはず。なぜそこを選んだかという明確な理由を説明し、かつ、面接者にそれがうまく伝わるように話さなければなりません。どこにでもあるような、いわゆる模範回答を話すだけでは面接者へのアピールになりません。そのためには事前の学校研究が重要です。オープンキャンパスなどのイベントに必ず参加しましょう。
- 質 問 例
- 「この学校を志望した理由はなんですか?」
- 回 答 例
- 「高校で△△の資格を取るために勉強し、その経験から○○への興味が沸きました。もっと深くこの学問を追求したく、御校の○○学部でさらに勉強ができると考え志望しました。」
この回答の場合、「そもそもなぜ△△の資格を取ろうと思ったか?」「数ある〇〇という学部の中から、なぜ当校でなければならないのか?」「将来、どんな人材になりたいか?」…といった、次の段階として想定される質問に対する、具体的な回答を用意しておく必要があります。AO入試や総合型選抜において、オープンキャンパスに面談が設定されている場合なども含めて、自己分析と学部への理解は深めておく必要があります。
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欠席日数に関すること
- 普段の生活をきちんとしているか。欠席や遅刻が多いのは自己管理が甘い証拠。進学先の学校でも授業に出席しなければ当然その内容は身につきません。やむを得ない事情で学校を休むことは誰にでもありますが、高校時代に欠席が多い人は進学先でも授業を多く休んでしまう可能性が高い、つまり怠け癖がついていると判断されてしまっても仕方ありません。
- これまでに休んでしまった分はもう減らせません。今の時点から欠席ゼロを目指して頑張りましょう。1年生の時に欠席が多くても3年生で無遅刻・無欠席であれば「進路を考え始めたときに心を入れ替えた」など努力したことをアピールするのもいいでしょう。しかし、基本は少ない方がいいわけですから3年間を通して学校は休まないようにしましょう。そして、休んだ分は結局は自分に降りかかってくるということも忘れないでください。特に実習が多い専門学校では、休むとどんどん授業についていけなくなってしまいます。
- 質 問 例
- 「欠席日数が多いようですが、なぜですか?」
- 回 答 例 1
- 「特に1年生の時に多いのですが、慣れない電車通学で体調管理がうまくできず、休みが多くなってしまいました。少しずつ体力もつき、2年、3年では自己管理ができるようになり、欠席が減りました。」
- 回 答 例 2
- 「高校生活になかなか馴染めず、進学校で勉強にもついていけずに劣等感を感じ、ストレスから睡眠不足や、体調不良になりました。しかし、高校生活の後半ころから少しずつ馴染んでいき、ストレスもなくなり、友人もでき欠席せずに学校に通えるようになりました。」
欠席日数が多いことに関しては、あまり嘘や言い訳をせず、理由があるのであれば素直に伝え、その上で改善できたことをアピールしてみましょう。人間誰しも弱る時期がありますが、その経験をプラスに持っていったということを伝え、人間関係をうまく構築できた、体力をつけ、自己管理能力をつけた、ということを話すのもよいでしょう。
入学後の抱負に関すること
- 当校・本学でどのような勉強をしていきたいか。将来は勉強した内容をどのようにいかしていきたいかなど学校に入ってからの目標や将来のビジョンについて確認していきます。
- 志望動機の項目で解説したものと同じく、具体的なイメージを持つことが必要です。どのような研究をしてみたいか、研究した内容をどのように社会に役立てていきたいか、貢献したいかなどきちんと回答できるようにしましょう。AO入試・総合型選抜ではこれこそ自分の情熱をアピールできる項目(キーポイント)なのです。
- 質 問 例
- 「入学後の抱負はありますか?」
- 回 答 例
- 「私は○○になることを目指しています。御校ではその職に就くための資格を取ることができること、そして実際にその職に就いた時に即戦力として働けるように実習の回数や種類も多く組み込まれています。そして留学制度も整っています。国際舞台で活躍できる○○として、御校を志望いたします。」
学校見学や体験入学・オープンキャンパス等のイベントの印象に関すること
- 受験先の学校を研究しておくことは受験準備の中では基本中の基本です。そのためには現場での実感が欠かせません。
どこに魅力を感じたか、このキャンパスでどんな学生生活を送りたいかなどイベントに参加したからこそ出てくる言葉に注目しています。
- 学校のイベントには必ず参加しましょう。そして、面接ではその体験をもとに自分の考えを主張しましょう。百聞は一見にしかず、まずはしっかり見学し、体験することです。入学後に描く学生としての自分を、イメージトレーニングしておきましょう。面接で答える際には誇張せずに自分の考えを述べましょう。
クラブ活動に関すること
- クラブ活動を通じて学んだものは何かを確認します。
- 面接者はあなたがどのクラブに所属していたかで合否を決めているわけではありません。また、単に「楽しかった」「うれしかった」「悔しかった」などの感想を聞いているわけでもありません。そこに至るまでにはいろいろな経験を積んで結果として成績が残っているわけですから、そこで何を学んだかが重要です。
- 質 問 例
- 「高校では、どのようなクラブ活動をしていましたか?」
- 回 答 例 1
- 「空手部に3年間所属していました。大会ではなかなか結果は残せませんでしたが、空手を通して心身を鍛え、諦めない強い気持ちを学ぶことができました。また、厳しい練習の中でも、お互いを尊重しあう精神も養うことができました。」
- 回 答 例 2
- 「テニス部に所属していました。周りがどんどん上達していく中、運動があまり得意ではなかったこともあり、どんどん取り残され、足を引っ張ってしまうこともあり、途中で退部しようかとも思いました。しかし、テニス部の友人が励ましてくれ、一緒に頑張ることを教えてくれました。自分の能力不足をカバーするためにも、人よりも練習に励みました。記録などは作れませんでしたが、その経験がなによりも大切な思い出です。」
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日常生活・社会への関心に関すること
- 学校以外での活動について確認します。
- 日常生活(趣味など)は直接仕事と関係あるわけでなく、またプライベートの部分ですから最近はあまり深く質問されることはないかと思います。また、日常生活に関わることが合否の決定的な理由になるとは考えにくいです。むしろ受験生の緊張をほぐすために軽く触れる程度の質問になると予想されますから、あまりに突拍子もないことでも答えない限り問題はないでしょう(とはいえ、履歴書の趣味・特技欄に書いたことについては細かい内容まで質問されるケースも見られます。その場合に、具体的に答えられる話を用意しておきましょう)。高卒後社会人になる人もいます。自分と同じ年の人がもう社会に出るという意識をもって一般常識を身につけたり自分の好きなこと以外でも最近話題になっているニュースをチェックすることは必要です。新聞で自分の興味ある記事を読んだり、テレビやWebのニュースを見たりして関心を持つようにしましょう。新聞を全部読むのは大変なので、見出しだけでも読んで、「こんなことが今ニュースになっている」ということを確認しておきましょう。
高校生活の思い出・校風
- 3年間の高校生活を通じて何を学んだか。
学校の基本的なことがわかっているかを確認します。
- 自分の高等学校のことを答えられないようでは問題があります。校長先生の名前や校訓などはきちんと確認しておきましょう。思い出についてはクラブ活動と似ていますが、そのイベント(イベント以外でも)で何を学んだかが重要であり、「修学旅行」や「体育祭」などの単語で回答が終わってしまってはあまり意味がありません。もしそういう回答であれば、次の質問で「そこから何を学んだか」「その経験は今後どういうことに役立っていくと思うか」などの質問が来ることでしょう。高校生活で1番印象に残ったことや力を注いだことは3年間の生活の中に必ずあると思いますから自分の答えをしっかり見つけておきましょう。
自己PR
- 自分のことをうまく紹介できるか。自己分析がきちんとできているか。当校・本学にふさわしい人物か、などの志望動機とは違った角度から学校が「期待する人物像」かどうかを確認します。
- 自分のことを初対面の人に紹介するのは意外と難しいことです。しかし、自己PRは面接者にインパクトを与えられるチャンスでもあります。人とは違ったオンリーワンの自分のいい面をぜひアピールしましょう。学校の分野にあった自分の趣味・特技を話すのもOK。しかし、笑いを取ろうとしたり、不真面目な、不遜な態度で臨んではいけませんし、いいところを見せようと嘘をついたりすることはもちろん不可です。「徹底的な自己分析」「具体的なエピソード」「短所をどうやって克服するか」など、ワークシートに書き出したり、クラスメートと対面で練習すると、コツを掴めます。
2. 学問系統の違いで回答はこんなに変わる!専門分野の志望動機
専門分野の志望
- 大学受験を考えている人は、自分の専攻しようとする専門分野について勉強しておきましょう。口頭試問で問題が出されたり、関連する時事問題についてどのような考えを持っているかなどを問われます。その分野で話題になっていることは新聞等でチェックしておきましょう。
- 質 問 例
- 「なぜ本学を受けようと思ったのですか」
- 福祉系大学
- 田舎の祖父母が『デイケアサービス』を受けていて、そこで働く人たちの仕事への意識や技術の高さ、高齢者への配慮に接した時、将来は私もこの仕事に就きたいと強く思い、大学でどのような授業を受けられるのかとても関心が高まりました。貴学では看護医療の他学科の学生と交流できる独特な講座設定がなされ、ゼミのテーマにも魅力を感じるものが多かったことが一番の理由です。
- 外国語・
国際関係系
大学 - 私は外交官か国連職員になりたいと考えています。高校時代、ニュージーランドに3週間の短期留学をしました。貴学の国際関係学部は、社会の違いや文化・歴史の違いを知るために在学中に海外提携先大学への1年間の留学制度を必修としています。実際の国際社会の中で役立つには個々の国の実態を学ぶべきであるという貴学独特の姿勢に共感し、志望いたしました。
- 看護医療系
大学 - 部活のけがでリハビリテーションを受けたことがあり、身体の機能回復に深い興味を持っています。治療中、たまたま看護師さんから、「医師」「薬剤師」「理学療法士」といった専門職の連携で患者に対応する「チーム医療」の話を聞きました。サッカーを通してチームプレーの大切さに触れていた私は、非常に共感しました。貴学は看護医療系の総合大学であり、附属病院はチーム医療の最先端であると伺っています。整った環境の中で学び、コミュニケーションスキルの高い「理学療法士」になりたいと思い、貴学を希望しました。
- 理工学系
大学 - 子どもの頃から天体や宇宙、そして新エネルギーに興味があり、宇宙が持つエネルギーや力の伝わり方を学びたいと考えております。特に貴学の宇宙物理学科で超電導技術の研究をされている△△教授の講義は、以前から受講したいと思っていました。先日開催されたオープンキャンパスで、△△教授の超電動実験を見学させて頂いたところ、その席で「君みたいな人は、ぜひ本学に入学くして欲しい」とおっしゃってくださいました。超電導技術は環境やエネルギー問題の解決に必要な技術です。将来は学んだことを活かし、宇宙での超電導技術を使ったエネルギー開発の研究を続けていきたいと思います。
- 経済・
経営系大学 - 新型コロナウイルス感染症拡大の影響から、景気が不安定な状況が続いています。私の知人にも店舗を営んでいる人がおり、少なからず経営に響いていると伺いました。また将来の市場環境の悪化を予測し、業績好調なうちに行う「黒字リストラ」も増えてきました。そんな折にオープンキャンパスに参加し、□□教授の説明に「第四次産業革命の中、日本が生き残っていくには産業構造の変革が必要だが、それによる雇用の不安定化は、かえって経済の収縮を招く」というお話がありました。私は将来、貴学で学んだことを活かし、企業活動の活性化と雇用の安定化を行う、コンサルタントの道に進みたいと考えております。
- 法学系大学
(公務員志望) - 中学校の時、選挙権年齢が18歳に引き下げられたニュースを耳にしました。ちょうどその頃に公民の授業で地方自治を取り上げており、公務員の仕事に対する興味が高まりました。自分が住んでいる街は高齢化が進む状況ですが、若手の市会議員や商店会、中小企業のトップ、市役所の職員などが集まって、花をテーマに地域を盛り上げようとしています。私も愛着のある街の仕事がしたいと、オープンキャンパスに参加した時に対応された先生に相談したところ、実際に行政と連携する「地方創生」のゼミがあり、公務員採用試験の準備講座もあるとご説明を伺いました。そこでぜひ貴学で学んで公務員になりたいと思い、志望いたしました。
- 体育系大学
- 私は体育の先生かスポーツクラブのインストラクターになりたいと考えています。模擬授業で、××先生に「人間の体力の限界は?」と、問いかけられました。―――私が何も答えられないでいると、先生は続けて「様々なアスリートたちが、いかによい成績を残すかに挑んでいます。世界記録や日本記録は、時間の経過とともに塗り替えられていきますが、人間の体力には終着という限界はないと思いますか?」と、おっしゃいました。私は、その取り組みは、こどもの成長や機能回復の訓練にも応用できるものがあるのではないかと気付かされました。いまや筋肉の働きやエネルギーの消耗、各選手の実情をコンピュータに入力することにより、練習のベストメニューをつくることも可能な時代です。××先生の模擬授業は、単に漠然とした体育の先生やインストラクターと言った私の目標に、「こどもの成長や機能回復をスムーズに行うために何をやるか?さまざまなケースを捉えよ」という課題を与えていただきました。貴学を志望する理由は、この課題を与えていただいた貴学で是非学びたいと考えたからです。
- 芸術系大学
- 私は元々、絵を描くのが好きだったのですが、介護施設を見学させて頂いた時に「性別」「年齢」「文化的背景」に関係なく誰でも使える、ユニバーサルデザインに興味を持ちました。自分がデザインしたものが年齢や国境を越えて、どこに住んでいる人でも使われることが将来の夢です。そのためには自分の内なる表現を発信するだけではなく、他人にどのような使われ方をするか把握した上で表現していく必要があると感じました。貴学のプロダクトデザイン学科のオープンキャンパスに参加したところ、実務家出身の先生からユニバーサルデザインの発想法についてのお話を伺い、非常に印象に残りました。経験豊かな先生方のいらっしゃる貴学でぜひ学びたいと思い、志望いたしました。
- 教育系大学
- 小学校5年の時の担任の先生が総合学習で行っていた、「考え、行動させる授業」がとても面白かったのがきっかけです。将来、子どもたちと一緒にさまざまな事柄を考え、共に成長していく授業がしたいと思い教員を志しました。オープンキャンパスに参加したところ、貴学の〇〇先生の『〇〇ゼミ』が特に心に残りました。子どもたちは誰でも可能性を秘めています。将来はその可能性を見つけて、伸ばしていくことができる教員になりたいと思っています。
- 質 問 例
- 「『スマートフォン』について、あなたの考えを述べなさい。」
- 文系学部
志望者 - スマートフォンによる「コミュニケーション」の面で、最近私が感じたメリット・デメリットがあります。普段はコミュニケーションが苦手な友人がいるのですが、SNSになると雄弁になります。リアルなディスカッションなどではなかなか自分の意見を言わないので、考え方を知るのが難しいのですが、SNS上では独特の意見を言い、非常に勉強させられることもあります。一見、生の会話の方が意思が伝わりやすいと思われがちですが、デバイスを介した会話には、声の大きさや話の上手さに左右されない、誰でも発言の機会があるという利点もあります。逆に、その発言が違ったニュアンスで伝わったり、ヘイトスピーチに代表されるような、現実に目の前に存在する文化摩擦の問題と個人が本来持つべき倫理観のズレなどが「炎上」を引き起こすリスクもあります。使う側の意識を高めるにはどうしたらいいか?これを子どものうちから考えさせていくことが必要だと思います。
- 理工系学部
志望者 - スマートフォンは「ハード+OS+アプリ」で機能する特性を生かし、どんどん役割は進んでいくと思います。ほとんどの電化製品、輸送機器などは、OSさえ統一すればスマートフォンで制御できるようになると思います。しかし便利になればなるほど、どんな人にも扱えるようになればなるほど、誤作動や入力ミスが起こる可能性があります。自動車のイージードライブ化が進み、高齢者事故が増えたように、スマートフォンのOS+アプリでいろいろなものが簡単に動くようになれば、事故の原因ともなり得ます。機械を制御するアプリは、安全に直結する操作性を念頭におきながらの開発が必要になると考えます。
- 看護医療系
学部志望者 - スマートフォンの普及率は8割を超え、高齢者のユーザーもどんどん増えています。つまり、今後はある程度若い時からスマートフォンを使っていた、という人が高齢化していくと考えられます。将来、在宅医療や訪問診療のニーズが増えると予想されますが、特に過疎地域、あるいは医療空白地帯と言われる地域での高齢者とのコミュニケーションに、スマートフォンの活用が高まると思います。サービスを提供する側の行政が、専用機器を揃えたり巡回医療に人材を割くよりも、所有率の高い個人機材に対するサービスの方がコストがかからない上に、より的確かつ迅速なコミュニケーションができるのではないでしょうか?「血圧・体温などの体調管理」「各種のアラーム」「定期的な連絡」「行政からの情報提供」「災害対策」「チーム医療での患者データ共有」…など、様々な局面で、スマートフォンの活用の場が広まると思います。外来医療や在宅医療などで直接患者に相対することも無論重要ですが、デバイスを活用し継続して体調変化を管理していけば、孤独死などの問題も減っていくと思われます。
3. 面接の最後に聞かれる「逆質問」に上手く答えるために
これまで、面接官の質問にどのように答えるかをご紹介してきましたが、面接の最後に「何か質問がありますか?」と問われることが多くあります。
それまでの面接であまり盛り上がらなかった場合でも、この「逆質問」によって話が一気に盛り上がることもあります。自分の個性をアピールできる可能性もありますから、「逆質問」を何パターンか準備をしておくことをお勧めします。
せっかく「質問はありませんか?」と聞かれたのに「特にありません」と答えてしまうのは、とてももったいないことです。それが完全にNGとは言いませんが、せっかく与えられた時間ですから、有効に使いましょう。それでも、どう絞り出しても聞きたい内容が無い場合には「オープンキャンパスを始め、今回の面接で、学校のことが十分分かりましたので、特に質問はありません」と誠意を持って回答するようにしましょう。
さて、面接官からの質問は、聞かれた内容について自分の意見や経験を織り交ぜながら話していきますが、逆質問はもっと自由度の高いものと考えられます。ただし、なんでも質問すればいいというものではありません。その学校を受験する人であれば当然知っているであろうことを質問すれば、何も調べていないのだな、と思われてしまいます。
また、面接官に既に質問されていることを、繰り返し質問するのもNG。実生活でこれをすればおかしい、と分かることを面接でしてしまうと、コミュニケーション能力を問われてしまうことにもなりかねません。そのため、逆質問は数種類パターンをイメージしておくことで、慌てずに対応することができるでしょう。あなた自身をアピールし、やる気を伝えるために、質問例をご紹介します。
- 高校で○○の資格を取得しました。その知識や経験からさらに学べる他の講義はありますか?
- 大学に入学後、課外で○○検定の勉強をしたいと考えています。○○研究所など課外の指導機関などはありますか?もしあるのであれば、入室するための条件などを教えてください。
- 高校まで部活動や生徒会活動などで、クラスメイト以外の人と交流することが多かったのですが、他の学部や学年を超えて交流を取れるでしょうか?
- ゼミはどのように進んでいくのか教えてください。
- 入学までに学んでおいた方がよいパソコンのスキルがあれば教えてください。
- もし入学することが許可された時のために更に教養をつけたいと考えていますが、何かすべきことはありますか?