【学費】大学・短大の進学費用

【学費】大学・短大の進学費用

大学・短大進学費用

増加傾向にある大学・短大の学費。事前の準備が肝心
授業料・入学前・入学後の3種類の出費に注意

大学の学費で家庭の負担が増加

受験料も無視できない

大学進学には多くのお金が必要になります。大学の初年度納入金は、国立大学では約82万円、私立大学では、平均で約136万円かかります。私立大学の場合、一般的に文系の大学より理系の大学の方が学費が高い傾向にあります。大学の学費は昔に比べ、年々増加し続けており、ますます負担は大きくなっています。

国公立大学も昔は私立大学と比べ大幅に安い金額でしたが、近年は、昔ほど差は大きくありません。国立大学では全ての学部が同一の学費ですので、医歯系の学部を志望する人にとっては、大変お得といえるでしょう。

大学進学には、学費だけでなく受験に関する費用も無視できません。大学生協の調べによれば、受験料などを含む「出願や受験などの費用」は平均して10万円以上はかかるようです。例えば平均的な受験料3万5千円の大学を5校受験すると、受験料だけで18万円近くもかかり、下宿生は交通費や前泊する宿泊代がかかります。しかし大学によっては、学科の併願や同じ学科の複数の日程の受験をすることで受験料の減額(学校によっては受験料を免除)する場合も多いです。

大学や短期大学の中には、学校の所在地以外の都道府県の会場で、試験を行う「地区入試」を実施している場合もあります。また、受験シーズンには受験生用の割引された宿泊プランを設けるホテルもありますので、ぜひ調べてみましょう。

学費の支払い時期を理解しよう

合格通知から学費納入まで期間は短い

大学の初年度納入金は、2学期制の大学の場合、大抵は前期分を入学前、後期分を入学後の10月というように、時期を2回に分割して納入します。入学時の納入金は、大抵の場合「入学金+前期学費」の合計額となっています。注意すべき点は合格の通知後から、学費の納入の期限は1~2週間と、長くないことです。直前になって支払いができないことがないよう、納入日の事前の理解が肝心です。

他に注意が必要なのが複数の大学を受ける場合です。例えば、はじめにA大学を受験して合格し学納金も払い終え、その後B大学を受験し合格したとします。ここで、先に合格したA大学の入学を辞退する場合、大抵は、一度A大学に払った学納金のうち、授業料などは返還されますが、入学金は返還されません。このように入学しなかった大学へ支払うお金も場合によって必要になる点にも、よく気をつけておきましょう。

お金に困ったときに第一に考えたいのが奨学金または教育ローンの利用です。学校独自の奨学金制度や学費サポート制度などさまざまな種類がありますので、必ずチェックしておきましょう。ただし多くの奨学金利用者が活用する日本学生支援機構の奨学金は原則入学後の貸付となるため、注意が必要です。入学時特別増額貸与奨学金の活用や必要に応じてろうきん(労働金融公庫)のつなぎ融資を利用するなど、支払い時期にあったものを選びましょう。

入学から卒業までにかかる主な費用の金額例

入学から卒業までにかかる主な費用の金額例

大学進学必要経費シミュレーション

【CASE1】4年制私立大学(理系) × 自宅生の場合

①約551万円②約57万円③約304万円計912万円

【CASE2】国立大学 × 下宿生の場合

①約244万円②約146万円③約600万円計990万円

国公立大学初年度納入金平均額

 
 
授業料 入学料 合計
国立大学(昼間部) 535,800( 標準) 282,000(標準) 817,800
公立校(昼間部) 536,195 地域内226,856
地域外389,125
763,051
925,320

(単位:円)
(文部科学省「2022年度学生納付金調査結果」※公立大学は99大学の平均値)

私立大学初年度納入金平均額

私立大学初年度納入金平均額

大学受験料の目安

大学入学共通テスト(3教科以上受験) 18,000円
大学入学共通テスト(2教科以下受験) 12,000円
国公立大学 2次試験 約17,000円
私立大学 35,000円程度
私立大学(医歯系) 40,000円~60,000円
私立大学大学 入学共通テスト利用入試 15,000円~20,000円が標準的

TOP