STEP.3 小論文の対策

STEP.3 小論文の対策

STEP.3 小論文の対策

1. 入試日程や内容の把握

まずは、志望校の入試内容に、小論文や志望理由書があるかどうか、いつ、どのような形で課されるのかを確認しておきましょう。

学校 種類 時期 試験内容
大学 総合型選抜 9~10月 書類審査(志望理由の他、自己PRが含まれることも)/学力審査/面接・小論文作文/口頭試問・プレゼンテーション等受験者自身が作成した書類・発表
学校推薦型選抜(公募/指定校) 11~12月
一般選抜 1~3月 学力審査(大学によっては小論文を含む)/面接(主に看護医療系大学)
専門学校 AO入試 9~10月 書類審査(志望理由の他、自己PRが含まれることも)/小論文・作文(主に看護医療系)/面接
推薦入試(公募/指定校) 11~12月
一般入試 1~3月 学力審査/面接(主に看護医療系専門学校)

文章題の対策には一定の時間がかかりますので、入試で課せられる内容を早期に把握しておくことが効果的な対策につながります。

小論文が課される場合、日程や試験時間、出題形式(テーマ型/課題文型/図表型)が、残された時間でできる対策の内容を大きく左右します。入試要項や過去問題を確認しながら入試内容の把握を進めましょう。

<入試と文章題に関する調査項目>
  • 試験日程(または提出期限):準備や対策のために残された期間を把握。
  • 試験時間:何時から行うのか、何分間・何時間の試験なのかを把握。
  • 字数:どれくらいの分量をかけなくてはいけないのかを把握。
  • 出題形式・頻出テーマ:あくまでも傾向として、どのような対策や情報収集が必要か把握。

2. テーマに関する情報収集

小論文の完成度を左右するのが、出題されたテーマに関する知識です。主張に説得力を与える根拠を示すには、テーマに関する十分な情報が必要です。また、問題を絞り込んで明確な論点を見つけるためにも知識が必要になります。そのためにも、日ごろからの情報収集が不可欠です。

1時事問題

現在、社会で起きている出来事や、世の中に広く影響を及ぼす事柄をテーマとした出題は数多くみられます。少子高齢化や人工知能の発達、大規模な自然災害の頻発などのように長期的に続く問題をはじめ、「コロナ禍」のように2020年代初期に深刻化した問題なども、専攻分野を超えて広く出題されました。

入試日程に近い時期に起きた問題がテーマ化されることもありますので、日ごろから社会的な事象に関心を持ち、社会的影響の大きい出来事の情報を把握していきましょう。

2専攻する分野に関するテーマ

小論文には、その入試問題を作成・出題する学部学科の特長がよく表れます。人文・社会・自然の各分野をはじめ、医療・教育・体育・芸術など、専攻する分野によって、出題するテーマは様々です。ここには、その分野を志望する受験者の基礎的な知識や研究への意欲を測る目的がありますので、専攻分野に関する知識や情報を蓄積し、考えを述べるための下地を作っておく必要があります。

<情報収集の手段>
  • ニュース、新聞、インターネット:時事問題だけでなく、専攻分野についても調べる手段。
  • 専攻分野に関する入門書、書籍:書店や図書館、学校図書室を活用。
  • 志望校のパンフレット:その学校・学部・学科で取り組める研究テーマを知るきっかけに。

※ 生成AIが調査に便利という見解もありますが、インターネットの情報から生成されることからその精度は様々です。情報そのものではなく、その情報について知ることができる情報源(書籍や公式サイト)を検索する手段として活用することが有効です。

3. 実作に取り組む

小論文の対策として最も重要なことは、問題に取り組みながら自らの考えを文章にすることを繰り返すことです。特に、実際の試験時間を想定して限られた時間内で完成させる訓練が必要になります。

1時間の使い方

小論文を実作する訓練を行う際は、書く前の準備段階も含めた時間設定を繰り返していく必要があります。試験時間は入試によって異なりますが、60分~80分で行われる例が見受けられますので、以下の時間配分を参考にしましょう。

例 テーマ型:60分の場合の目安

  • ①設問理解
  • ②テーマの整理・考察
  • ③段落構成
  • 記述(最短40分~)
最長20分
 

例 課題文・図表型:80分の場合

  • ①設問理解
    →資料読解
  • ②テーマの整理・考察
  • ③段落構成
  • 記述(最短40分~)
最長20分
最長20分
 

最初のうちは時間がかかるかもしれませんが、繰り返し実作を行い、習熟することによって準備段階にかかる時間は徐々に短縮し、より多くの時間を記述にかけられるようになっていきます。

また、見直しについては最後に残った数分間で行うという考え方もありますが、原稿用紙内に複数の誤りや差し替えたい文が見つかった場合、修正が間に合わない可能性が高いです。そこで、1段落を書き終えるごとに内容の確認を行うことが有効です。だからこそ、全体の構成(三段構成)を組み立ててから書き始めることが重要になってきます。

2評価のポイント

文章を書く際には、読み手に自分の述べたいことが伝わることが最も重要です。入試によってそれぞれの評価基準は異なりますが、以下の評価項目については文章を書く際に意識をして取り組みましょう。

<内容面>
  • 設問要求に沿って書かれている
  • 主張が明確に示されている
  • 問題文や課題文・図表などの資料から、論点を定めている
  • 客観的な根拠が示されている
  • 全体的な論理が適切に組まれている

<対策方法>書く前の準備①~③ を参照

<表記>
  • 読みやすい段落で構成されている
  • 読みやすい字で丁寧に書かれている
  • 文章の作成ルールが守られている

<対策方法>書く前の準備③ 文章の構成を組み立てる(三段構成) を参照

<対策方法>文章作成のルール を参照

3添削の活用

書き上げた文章の到達状況を確認し、今後の対策に生かすためには添削を活用することが有効です。多くが有料サービスとして提供されていますが、他者の視点を通してアドバイスを得ることで、大幅な成長を見込むことができます。

【高校の先生方へ】高校内での添削講座をご検討の場合はこちらをご確認ください。

4. その他 対策補助

添削ワークシート

文章を書くだけでなく、誤りを発見し修正したり、添削を行ったりすることも文章作成能力を高める対策になります。ページの内容を踏まえ、添削者になったつもりで各文章をどう直すべきか考えましょう。

目次

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