技能連携校

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技能連携制度とは

技能連携制度は、各都道府県の教育委員会が指定する教育施設での一部の学習内容を高校の授業の一部として認める制度です。
この制度を行うためには、Aという教育施設とBという高校が互いに連携することが前提となります。Bの高校は通信制課程や定時制課程が多く、通信制課程が一般的です。

一般的に通信制高校では自宅学習、レポート提出、スクーリングなど必要とされることをすべて修了して卒業しますが、この制度では技能連携されている教育施設Aでの学習結果が、B高校の卒業単位の一部に認められ、最終的にA学校・B高校の両方を卒業できることになります。(下図参照)

入学から卒業まで

技能連携校について

これまで、技能連携校のほとんどは専修学校高等課程(3年制以上)で、専門技能教育を中心として高校教育を学ぶ形態でした。ですが近年は一般教養を重視しながら、高校卒業をめざす形の教育にも注目が集まっています。

専修学校でもなく、高校でもなく、通信制高校を利用するという点ではサポート校に近い形といえます。しかし、サポート校が自由な教育機関(無認可)なのに対し、技能連携校は、教員数、施設・設備などについて細かい認可規定のある認可校であるところが大きな違いです。

技能連携校で行うスクーリング、レポート、テストは、本来は連携先の高校で行う分のものになります。これを含め、技能連携校で学んだ分は、高校での学習量が軽減されるというメリットがあります。

技能連携校の認可条件

技能連携校の条件は、職業に直結する教科があることです。技能連携校の教育課程には「工業基礎」「工業数理」「プログラミング技術」「情報処理」「自動車工学」などが並んでいます。あとは、連携先にもよりますが、高校の卒業単位として認定される教科が多彩に設定されています。2、3年制で設定されている各選択科目は、生徒が関心を持って学べるようなさまざまな学科が存在しています。

部活動・進学指導もさかん

3年間(4年のコースもある)通学し、きちんと学習することで高校を卒業できる点では、普通の高校と変わりはありません。部活動が活発な技能連携校も多く、都道府県大会に出場した学校もあります。

また、先生が業界の出身者であったり、業界にパイプを持っていることが多いのも特長です。進路についてアドバイスをもらえたり、就職先の紹介をしているところがありますので、就職活動の際には大いに活用し、情報収集をしましょう。

柔軟なスケジュールが設定可能

技能連携校のメリットの1つは、不登校やさまざまな事情により学業にブランクがある生徒に対する教育的配慮が行えることといえます。学生のペースに合わせた柔軟なスケジュールの設定が可能なのは技能連携校ならではです。また、専任カウンセラーのいち早い設置など、学生のための教育施設として、確かな位置づけとなっています。

このようなさまざまな配慮によって、近年の多様化した生徒の個性をはぐくむ環境ができ、学生にとっての選択肢が1つ増えたといえます。

時間割表の例

【まとめ】

☑ 専修学校高等課程であることが多い
連携先は通信制高校が一般的
職業に直結した授業があることが条件

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