高等学校卒業程度認定試験

高等学校卒業程度認定試験

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高等学校卒業程度認定試験
高校卒業者と同等以上の学力と認められる

高等学校卒業程度認定試験(通称「高認」)とは、文部科学省が年2回実施している国家試験の一つです。2004年までは「大学入学資格検定(通称「大検」)という試験でした。

この試験の目的は、高校を卒業していないなどにより大学入学資格を持たない人に対して、学習の成果を適切に評価し、高等学校を卒業した人と同等以上の学力があるかどうか認定するためのものです。かつての大検との大きな違いは、受験資格が従来の定時制・通信制から、全日制課程の学生にも広げられたことです。これは休学中の生徒や出席日数の足りない科目がある生徒の利用を想定したもので、改定後16年目となる2022年の試験では第1回・第2回合計で17,154人が受験し、そのうち7,961人が合格しました。また、2021年度試験と比較すると、受験者総数は550人減、高卒認定合格者は136人減となりました。

認定試験受験の流れ

高等学校卒業程度認定試験合格者の最終学歴別状況(2022年度合計)

中学卒業 851名
高校中退 4,026名
全日制在学 1,841名
定時制・通信制在学 691名
高等専門学校中退 104名
その他 448名
7,961名

(令和4年度 高等学校卒業程度認定試験実施結果:文部科学省)

受験資格

受験しようとする認定試験の日の属する年度の終わりまでに満16歳以上になる人です。(ただし、大学入学資格を有している人は受験できません)

試験実施日(2023年度)

●試験日〈第1回〉
2023年8月3日(木)・4日(金)
<出願期間>2023年4月3日(月)~5月8日(月)

●試験日〈第2回〉
2023年11月4日(土)・5日(日)
<出願期間>2023年7月18日(火)~9月8日(金)

※第1回・2回ともに消印有効

試験会場

各都道府県教育委員会の推薦に基づき、文部科学省において決定します。なお、試験会場は各都道府県に1会場を設けます。

受験料(2023年度)

  • 7科目以上受験 8,500円
  • 4科目以上6科目以下受験 6,500円
  • 3科目以下受験 4,500円

試験方法

試験の出題形式は全科目マークシート方式で、ほとんどの科目は4~5の選択肢から選んで解答します。試験時間は各科目50分、問題数は科目により20~40問程度です。

試験科目

試験科目は下表の通りで、合格に必要な科目数は選択する科目によって異なり、8~10科目の受験が必要になります。
細かい内容については、文部科学省総合教育政策局生涯学習推進課にお尋ねください。
電話 03-5253-4111(代)

試験科目

取得資格による試験科目の免除

下記の表にある資格を取ると、該当する

認定試験の試験科目が免除されます。

試験科目 技能検定の名称 免除に相当する級 実施団体
世界史B 歴史能力検定 世界史1級または世界史2級 歴史能力検定協会
☎ 03-3518-6030
日本史B 歴史能力検定 日本史1級または日本史2級 歴史能力検定協会
☎ 03-3518-6030
数学 実用数学技能検定 1級、準1級または2級 公益財団法人 日本数学検定協会
☎ 03-5660-4808
英語 実用英語技能検定 1級、準1級、2級または準2級 公益財団法人 日本英語検定協会
☎ 03-3266-8311
全商英語検定協会 1級または2級 公益財団法人 全国商業高等学校協会
☎ 03-3357-7911
国際連合公用語英語検定試験 特A級、A級、B級またはC級 公益財団法人 日本国際連合協会
☎ 03-3517-6490

高認予備校の重要性

中学卒業後、全日制の高校へ進むだけが進路ではないといわれている現在、フリースクールで学ぶ人、ネットなどを活用し独学で選ぶ人、また、高校中退を選んだ人など選択は様々ですが、いざ、大学・短大や専門学校への進学をめざしたとき、資格試験を受けようとしたとき、就職を希望したとき、高校卒業もしくは同程度の資格が必要になります。そのためにも、この認定試験はとても大切であり、その合格をめざしての学習は欠かせないでしょう。

もちろん、一人で学習することもできますが、認定試験予備校を利用して、無理なく、無駄なく学習する方が効果的といえます。データによる確実な指導、勉強の進み具合を確認するカウンセリング、就職指導などを受けることができ、『同じ目的』を持った人たちがいる環境の中で楽しく前向きに学習を進められるからです。

そして、この認定試験合格が最終目標ではありません。新たなステップのための踏み切り板と考えるべきでしょう。認定試験予備校等を上手に利用し、次のステージへ悔いのないように前進してください。

【まとめ】

☑ 高校を卒業していなくても、大学進学が可能になる
☑ 専門の予備校に通うと効率的

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