海外留学
留学を経験し、文化・語学を学び視野を広げる
高校在学中の留学
高校在学中の留学には、交換留学プログラムを利用する交換留学や、目的にあわせて留学する私費留学、短期間滞在して語学を習得したり海外の文化に触れる語学研修・サマーキャンプ・ホームステイなど、滞在方法や期間によってさまざまな形態があります。
高校在学中の留学には、大きく分けて「交換留学」「卒業留学」「一年留学」「短期留学」があります。
一学年間（約10ヶ月）以上の留学をして国内の高校に復学した場合、最大36単位まで認定されますが、復学先の高校により認定単位数が異なるため、事前に確認しておく必要があります。ここでは交換・卒業・一年の3種類の留学について解説します。
交換留学
交換留学とは、海外で現地高校生と同じ学校に通うことで、直接異文化を体験し、国際理解を深め、日本と海外との相互交流を促進することを目的としています。
出願方法は、①在籍している高校と提携している海外高校への留学、②高校生留学を手配・企画している会社やNPOに申し込み、交換留学プログラムに参加する留学の2種類があります。留学期間は通常、一学年間（約10ヶ月）に限定されています。
【ポイント】
交換留学をするには選考試験があります。内容は団体やプログラムによって異なりますが、どの団体も英語筆記試験は重視しています。英国圏以外の国への派遣であっても、語学能力を見る判断材料とするためです。その他英語口頭試験、日本語での作文、在学校からの書類、面接、一般教養筆記試験などがあります。
卒業留学
卒業留学とは、留学して海外の高校を卒業することを目的とした留学です。高校在学中に現在の取得単位認定を受けて、残りの単位を海外の高校で取得するケースと、すべての卒業単位を海外高校で取得するケースがあります。
【ポイント】
海外の高校を卒業すると、滞在国の教育制度を活用できるため、滞在国の大学へ進学する際に有利です。また、国内の大学に進学する場合も、TOEFL®テストスコアなどを基準に英語力に準じた入試制度を利用できます。
一年留学
一年留学とは、語学研修・技能習得・海外大学進学などの目的で一学年間以上留学することを指します。
【ポイント】
一年留学では、国・滞在期間・入学時期・滞在形態などを目的にあわせて選択できます。特定の国の文化に触れたい、海外の優秀な学校で学びたいといったニーズにあった留学を実現できます。
短期留学
1～6ヵ月間の短期留学では、海外の学校・団体の短期留学プログラムに参加し、語学の習得や、海外の文化に触れることを目的としたものが一般的です。
【主な滞在の種類】
ホームステイ
ホストファミリーの家に滞在します。短期間といえども、ホストファミリーは家族の一員として迎えるので、文化的なバックグラウンドや家族制度の違いなども理解しておくことが重要です。
サマーキャンプ
夏休みを利用した留学プログラムです。キャンプを楽しみながら語学を学び、文化交流ができます。
語学研修
短期の語学研修では、TOEFL®の集中プログラムなど、夏休みなどの長期休暇を利用して、語学力の大幅UPを目指せます。
国内の学校制度を上手に活用して、（大学・短期大学・専門学校）海外留学へ
その他の留学
ワーキングホリデー
働くことで滞在費用を補い、相手国の文化や生活様式を楽しみ、両国間の相互理解、友好関係の促進を目的とした制度です。18～30歳まで（アイスランドは26歳まで）を対象に、オーストラリア、ニュージーランド、カナダ、韓国、フランス、ドイツ、イギリス、アイルランド、デンマーク、台湾、香港、ノルウェー、ポーランド、ポルトガル、スロバキア、オーストリア、ハンガリー、スペイン、チェコ、アルゼンチン、チリ、アイスランド、リトアニア、スウェーデン、エストニア、オランダでこの制度を実施しています。それぞれの国に約1年～3年間（国によって異なる）滞在でき、各国とも一生に一度限りの参加が条件です（ただしオーストラリアについては一定条件を満たすことにより2回目のビザ取得ができます）。
インターンシップ
体験目的の無給と、就労目的の有給とがあります。留学で行われるインターンシップは無給で、一定期間語学学校に通い語学力を付けた上で、通常1ヵ月から3ヵ月程度の就労を体験します。語学留学とは違う、ビジネス現場の英語に触れることができます。
海外ボランティア
NPO団体や留学関連機関などが主催しているボランティア・プログラムに参加し、環境保全、自然・動物保護、難民救済、農業指導、教育支援、医療補助などで活動します。期間は1週間から1年以上の長期にわたるものなどさまざまです。
海外大学日本校への進学・編入
日本にある海外の有名校のキャンパスに進学、編入します。現地と同一の学位を取得できるもの、語学や一般教養の単位のみを日本校で取得後、本校へ編入・進学するものなどもあります。日本の生活環境の中で海外の教育が受けられる、将来の留学に備えて語学力を向上できるなどの利点がありますが、現地社会での体験を重視する人には不向きかもしれません。また、実際に海外留学した場合と同等に評価されない可能性もあります。